藤沢ビル巡り②魚万新館ビル

 皆さんこんにちは。三年の森野です。今日は先日より連載を開始した「藤沢ビル巡り」をお送りします。第二回目の今回は「魚万新館ビル」をご紹介します。

魚万新館ビル


 藤沢駅南口、南藤沢に建つ六角形の窓が印象的なこのビルが「魚万新館ビル」です。昭和49年竣工の同ビルには、飲食店からマッサージ店まで、様々な店舗が入居しています。

「はじまりは料理屋だった」

 三年前までは「ふじさわ魚万」という料理屋が店を構えていたこのビル。その原点は、現ビルオーナーのお祖父さまが大正時代に遊行寺近くで始めた料理屋だそうです。その後、この地へ移転。当初は木造二階建ての店舗でしたが、「これからは飲食だけでは仕事にならないから、ビルを建てよう」という彼の先見性により、このビルが建てられました。ビルには水槽があり、外から魚が見えるようになっていたそうです。二階にある木の櫓や外の看板など、料理屋時代の装飾のいくつかは、現在入居している居酒屋で目にすることができます。

遊行寺の坂を下りたところにあった「ふじさわ魚万」

多くの料理屋が開店を祝福しました。
多くの料理屋が開店を祝福しました。

多くの料理屋が開店を祝福しました。

「移り行くテナントと変わらないビル」

 かつては不動産、金融業者などの事務所が数多く入居していたこのビル。時代の流れとともにテナントは入れ替わり、現在では飲食店が中心のビルとなりました。30年以上続く中国式マッサージの店が、ビル唯一の老舗です。一方で、外装はビル開業当時の姿をそのまま残しています。ビルの持つ「歴史」と、時代に即したテナントの「新しさ」が上手く融合することで、新たな魅力が生まれているのかもしれません。

 今回は「魚万新館ビル」をご紹介させていただきました。ビルのルーツを辿ることで、大正時代まで遡ることができるということに、改めて藤沢という街の奥深さ、面白さを感じました。それでは、次回の「藤沢ビル巡り」をお楽しみに。